二拠点生活とは
二拠点生活を続けてきた中で、改めてこの言葉の意味を整理したくなりました。
「二地域居住」という言葉も耳にする機会が増えてきましたが、どちらも複数の「拠点」や「地域」で、意識的に「生活」することを表す言葉です。似ているようで少し違う。違うようでやっぱり同じ。そんな不思議な距離感があります。
まずは、言葉そのものを並べてみましょう。
・二拠点生活:二拠点の生活
・二地域居住:二地域の居住
これだけだと味気ないので、もう少し深く見ていきます。
■「二拠点生活」とは
「二拠点生活」という言葉は、実は明確な出所がありません。裏を返せば、さまざまな人が多様な意味で使ってきた言葉でもあります。
私なりに一度整理すると、二拠点生活とは「地域や住むという条件を問わない」形です。
・同じ生活圏の中に複数の拠点があっても「二拠点」で、
・ホテルや実家など、泊まりや日帰りでも「生活」として成立していれば「二拠点生活」
つまり、本人が「生活」として認識している2つの場所があること。
これが二拠点生活の核だと考えています。
■二地域居住とは
一方で「二地域居住」は、政策の文脈で使われてきた言葉です。
法律上は「特定居住」として“住所は別にある人が、定期的な滞在のためにその地域内に居所を定めること”と定義されています。少し難しいですね。
国土交通省は、「主な生活拠点とは別の特定の地域に生活拠点をもうける暮らし方」と説明しています。
また、全国二地域居住等促進官民連携プラットフォームでは、「主たる生活拠点とは別の地域に新たな生活拠点(ホテル等の一時滞在施設も含む)を設けて暮らすライフスタイル」であり、「都市部と地方を日常的かつ定期的に行き来して両地域で生活する点が特徴」としています。
つまり、二地域居住は“地域”と一定の“住む”を前提にしていると言えます。
■デュアルライフ、三拠点生活、多拠点生活
私が初めて「二拠点生活」という言葉を目にしたとき、「デュアルライフ」という表現も紹介されていました。
・デュアルライフ(dual life):2つの生活
・三拠点生活や多拠点生活:3つ以上の生活
ここでは、これらをまとめて 「複数の生活」とだけ捉えると理解しやすくなります。
■言葉の違いから見えるもの
言葉を比べると、二拠点生活と二地域居住の輪郭が少し立体的になります。
ここまでの違いを整理すると…
|
用 語 |
生活の前提 |
複数の基準 |
|
二拠点生活 |
日帰りも含む |
違う「場所」 |
|
二地域居住 |
住むこと |
違う「地域」 |
・二拠点生活:日帰りを含めた、違う場所による複数の生活
・二地域居住:住むことを前提とした、違う地域による複数の生活
実際には重なる部分も多く、同じ意味で使われることも少なくありません。
ただ、より広い意味で「二拠点生活」が使われ、国や自治体は政策文脈で「二地域居住」を使い分けている。この感覚がつかめれば十分だと思います。
■まとめ:私にとっての二拠点生活
私にとっての二拠点生活とは、「日帰りを含めた、違う場所による複数の“暮らし”」です。
ウェブサイトのタイトルを「2chiiki 暮らし」としたのは、拠点間の移動、気候や文化の違い、人との関わりなど、生活の物語として「暮らし」という言葉のほうが馴染むと感じたからです。場所は場所でも、私にとっては「居場所」という感覚に近い。
いくつ居場所があっても、いいじゃないか。
最後に、「ジモトート」という北海道で生まれたブランドがあります。
このブランドは、「JIMOTO」=「じぶんにもどるところ」と表現しています。
私も、東京で住んでいた地域のジモトートを買いました。
いくつ地元があっても、いいじゃないか。
